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【取材記事】お部屋に届く朝食「洋食バスケット」~身体と心を整える朝のひととき~

 

「函館はグルメの街だからこそ、朝は身体に優しいものをお部屋でゆっくり楽しんでいただきたい」

 

函館の朝食、と言えばビュッフェスタイルを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。

夕食と見紛うほど豪勢で、港町らしい海の幸をふんだんに使ったメニューが食事会場にずらりと並ぶ。

そんなホテルが多いことから、函館を「朝食激戦区」として取り上げるメディアも多い。

朝食を旅行の重要なファクターとして考えている方にとって、函館のホテル選びは悩ましいだろう。

 

ただ、男爵倶楽部の朝食の一つ「洋食バスケット」は、敢えて「セットメニュー」を「お客様のお部屋」に提供している。

香り豊かな手作りのパンと、栄養バランスに気を配られた優しい味付けのおかずで「身体」を整える。

誰にも邪魔されない自分たちの空間で、函館の朝のひとときを思うがままに過ごし「心」を整える。

男爵倶楽部が掲げる「函館で暮らすように過ごす」を体現するのにぴったりのスタイルであると、私たちは自負している。

 

今回はメニュー作りからパン作りも担当する、朝食スタッフの中村まち子さんに、その魅力やこだわりについてお話を伺った。

 

 

―現在のメニュー作りにあたり、心がけたことはありますか?

 

大切な楽しい旅行の思い出を朝食からお手伝いできれば、と思っております。

函館はグルメの街。美味しいものがたくさんあるので、旅行でいらした方はついつい食べ過ぎてしまうと思います。せめて朝食は栄養バランスが取れた食事をとっていただきたい、という想いでメニューを作りました。

ビュッフェと違い、セットメニューですのでおかずを自由に選べませんが、毎食25種類以上の食材を使用して栄養バランスに気を配っています。

 

 

―パンもおかずも優しい味付けですよね。

 

ハーブソルトを使用したりと、味付けがくどくならないように気を付けています。胃や腸を整えて、楽しい1日をスタートしていただきたいですね。

パンについては毎日食べても飽きないパンを作ることを心がけています。

 

 

―中村さんが作るパンは私も大好きで…現在はどんなパンを作っていますか?

 

塩バターロール、チョコとココアのロールパン、ソフトバゲット、バターロール、全粒粉くるみパン、レーズンとヨーグルトのパン、人参パンの7種類を作っていて、そのうち3種類をお出しします。

塩バターロールは必ず入れ、残り2種類は状況によって変更しています。

大人数のお客様、例えば4名1室のお客様には2名・2名で違うパンを入れることもあります。「このパンはなんだろう?」とか「少し食べてみる?」とか、朝のひとときの会話が弾んでくれたら、と思っています。

 

 

―塩バターロール以外はどんなパンが届くかお楽しみですね。塩バターロールは塩にもこだわっていると伺いました。

 

塩バターロールにはフランス産の「ゲランドの塩」を使用しています。

私自身、勉強を兼ねたパン屋めぐりが好きで、旅先でもパン屋さんに立ち寄ることが多いです。以前とある街でゲランドの塩を使ったパンに出会い、その味に感動して自分のパンにも使ってみることにしました。

ミネラルを含んでいて、旨味やほんのり甘みのあるのが特徴。ぜひ味わって召し上がっていただきたいです。

 

 

―パン作りの醍醐味はどんなところでしょうか?

 

美味しいと言ってもらえるのはやっぱり嬉しいですね。

あと、焼き上がってオーブンを開けた瞬間の香りと焼き色を見て、上手く行ったときは「ヨシっ!」って思います。

パンの焼き色は水の温度が左右します。温度を上手く調整し、綺麗に焼けたときはやりがいを感じます。

 

 

―中村さんのパンは食べたときに広がる香りが印象的です。なにか秘訣はありますか?

 

きっと長い時間をかけて発酵させているから、だと思います。

例えばパン屋さんの場合、たくさんのパンを作る必要があるので、発酵時間が短いイースト菌を使用することが多いのではないでしょうか。ただ私の場合、ホテルのお客様分しか作りませんので、じっくりと、できる限り時間をかけて発酵させるイースト菌を使用しています。

時間をかけるほど香り豊かなパンが出来上がるのでは、と思っております。

 

 

―(2023年1月現在)最近は手作りのジャムも提供されていますよね。

 

函館の隣町・七飯町産のりんごが採れる時期は、手作りのりんごジャムを提供しています。

りんごの味と甘みを生かすために、りんごと少量のグラニュー糖、数滴の生レモン汁以外余計なものは加えていません。

りんごは時期によってとれる品種が異なり酸味もそれぞれ違うので、グラニュー糖と生レモン汁の量を調節して味を調えています。

だいたい11月から5月くらいまでお出しできる予定ですので、こちらもお試しいただきたいですね。

 

 

―おかず作りでこだわっていることはありますか?

 

男爵倶楽部ということで、男爵いもを使った料理をメニューに必ず入れております。

現在はインディアンポテト(カレー味のじゃがいも料理)を入れていて、連泊のお客様にはチーズの重ね焼きに変更します。

また、できる限り地場産、函館市や隣町の七飯町・北斗市など道南で採れた食材を使うようにしています。北海道は冬場は野菜が採れないのでオールシーズンの提供は難しいですが、じゃがいもについては「越冬じゃがいも」があるので、通年で北海道産を提供しています。

あと牛乳は函館牛乳を使用していますよ。

 

 

―キッズメニューの特徴を教えてください。

 

お子様にも朝食を楽しく食べていただきたい、という発想で作りました。

インディアンパイを一口サイズのコロッケにしたり、ラタトゥイユにマカロニを入れてパイに包んだり、卵料理を星形にしたり…食べやすく見た目も楽しい朝食だと思います。

ホテルのマスコットキャラクター「David(デイビッド)」のクッキーも手作りで、ぜひ注目していただきたいです。

 

 

―お部屋に届けるとお客様からどんな反応がありますか?

 

まずバスケットを見て「わあ、かわいい!」と言ってもらえることが多いです。(笑)

皆様優しくて、「ありがとうございます!」などと言っていただけるとやっぱりモチベーションが上がりますね。

 

 

―中村さんが考える、朝食をお部屋で食べることの魅力は何でしょうか。

 

一般的なホテルは朝食を会場に「食べに行き」ますよね。人気のホテルほど会場は混みあうので、食事の際は少々急かされる気分になるでしょう。結果、自宅ほどゆっくり食べることができませんし、気疲れすることもあると思います。

洋食バスケットはお客様のお部屋に届きます。自分の空間でマイペースに、リラックスしながらお楽しみいただけます。

以前、お届け時に同封するアンケートで「胃腸が弱いのでお部屋でゆっくりと食べることができて良かった」というお声をいただきました。ご自身の体調や気分に合わせてゆっくりと、時間をかけてお召し上がりいただけるのが、お部屋に届くことの魅力だと思います。

また、お部屋では周囲に気を遣わなくても良いので、小さいお子様連れやワンちゃん連れのお客様にもおすすめしたいです。そして現在はコロナ禍ですが、感染リスクを減らすことも期待できると思います。

 

 

―今後の展望を教えてください。

地場産の食材をもっと増やしていきたいです。無農薬の野菜を作っている知り合いから仕入れたり、近郊の直売所の野菜を見つけたり、いろいろ試していきます。朝食でお客様に「北海道に来たんだ…」と感じとって貰えたら嬉しいです。

皆様により一層ご満足いただけるよう、次回もまた食べたい!と思っていただけるよう、今後も勉強して参ります。

 

 

 

選べる朝食:お部屋に届く洋食バスケット

大人1名様 1,800円(税込)

配達時間 午前7:00・8:00・9:00 ※前日22時までの予約制

※キッズメニュー(1,100円)もございます

※掲載内容は2023年1月時点のものです

 

その他の朝食についてはこちら ←Click

2023.01.19 UP!
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