【音声付き】明日から使える!?「はこだて弁」特集 《お楽しみ記事》
旅先では必ずと言っても良いほど、聞き馴染みのない「言葉」や「イントネーション」を耳にしますよね。その土地の方言を聞くことで「旅先に来たんだなあ…」と実感が湧く方も多いのではないでしょうか。
今回はホテルの函館出身スタッフ全面協力のもと、函館市民がよく使う北海道弁、その名も「はこだて弁(函館弁)」を厳選。主な意味と使用例をまとめました。次回「ご来函」の際にすぐ使える言葉ばかり揃えましたので、最後まで楽しく読んでいただけると幸いです。
【本記事のルール】
・本記事で取り扱う「はこだて弁」とは、当ホテルスタッフの意見を中心に、函館市民が使うことが多い北海道弁を指します。意味や用例についても、函館での使用方法を優先して掲載致します。
・同じ函館市民でも、地域や年代によって「はこだて弁」の使い方が若干異なる場合がございます。あくまで参考程度に楽しんでいただけると幸いです。
【2021年5月更新】
全ての例文に音声を追加しました!
2020年11月に作成してから着々とアクセス数が伸びている本ページ。たくさんの方にご覧いただき、本当に感謝しております。
そこで、読者の皆様によりリアルに「はこだて弁」を体感していただきたく、全ての例文の音声収録をしました!英語などの語学を学ぶページではよく見かけますが、方言を扱うページではほぼ初?(恐らく…)の試みだと思います。
繰り返し聞けばマスターできること間違いなし。音量には注意しつつ、どうぞ最後までお楽しみください!
■レベル1
北海道弁として、全国的に知名度があるであろうはこだて弁。
【手袋をはく】
意味・用法:手袋をはめる。代表的な北海道弁だが函館市民も漏れなく使う。日常的に使用されすぎて、北海道民の大半は違う言葉に置き換えるのが難しいはず。
使用例:「そろそろ手袋はく季節になったね」
【ごみを投げる】
意味・用法:ごみを捨てる。こちらも代表的な北海道弁。決してごみを放り投げて捨てるわけではない。
使用例:「今日は燃えるごみの日だから投げてきて」
【なまら】
意味・用法:すごく、とても。強調するときは「なんまら」と言う事もある(特に若年層)。
使用例:「今日なまら雪降ってっけや」
【めんこい】
意味・用法:かわいい。ご年配の方が、孫などの小さい子供に使うことが多い印象がある。
使用例:「あら~、めんこい子だね~」
【○○ささる】
意味・用法:(無意識に・自然と)○○されてしまう、○○の状態になってしまう。北海道独特の表現であり、言い換えが難しい。ただ覚えると非常に使い勝手が良い言葉。「押ささる」は特に頻繁に使われる。
使用例:「俺の指さ太いっけ、だから携帯ちょすとき他のボタンも押ささるっさー」
※「ちょす」はレベル3で紹介します
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■レベル2
少しディープなはこだて弁。北海道全域で使われるが、函館市民は特によく使う印象。
【あずましい】
意味・用法:落ち着く、居心地がいい。主に「落ち着かない状況」を表す際に「あずましくない」と使うことが多い。
使用例:「せっかくオシャレなカフェでも、こんな人いっぱい居たらあずましくないべさ!」
※備考※「あずましくない」は居心地が悪いという、周囲の環境のせいで落ち着かないという意味が強く、この使用例の場合はあまり適さない。
【鍵をかる】
意味・用法:鍵をかける。人によっては「鍵をかう」と言うことも。特にご年配の方は「鍵」を「じょっぴん」と呼ぶことがあり、「じょっぴんかる」というはこだて弁コンボが成立することもある。
使用例:「ちゃんと鍵かってきたか心配で落ち着かない」
【しゃっこい】
意味・用法:冷たい。小さいお子様からご年配まで幅広く使う。
使用例:「(雪を素手で触って)しゃっこい!」
【はんかくさい】
意味・用法:馬鹿な、愚かな。主に人に使う言葉だが、TPOをわきまえないとトラブルを生む。
使用例:「あいつ本当にはんかくさい奴だな!」
【わや】
意味・用法:ひどい、とんでもない。「なまら」と意味が似ているが、悲惨な状況を表す際に「わや。」と一言で使う事もできる。アクセントは「わ(↓)や(↑)」。
使用例:「外見て!なまら雪降ってるよ!」「わや!」
【うるかす】
意味・用法:水に浸す。お米を研いだ後や、こびりついたものを剥がしたい時など、何かを水に浸して水分を含ませる際によく使う。お米&炊飯器と相性が良い。
使用例:「炊飯器、後で洗うからうるかしといて」
【しばれる】
意味・用法:ひどく寒い。感覚としては-5℃以下。歩いているだけで髪の毛が凍る程寒い日によく使う。
使用例:「今日はしばれるから、暖かい恰好でおいで」
■レベル3
札幌出身の筆者が、函館に来て初めて聞いたはこだて弁。
【ガスかかる】
意味・用法:霧・もやがかかる。函館市民はよく「函館山」の様子を伝えるときに使う。
使用例:「函館山、今日はガスかかってるっけ、夜景見れないと思うよ」
【○○だっさー】
意味・用法:○○である。「○○ださ」は北海道の他地域でも聞けるが、函館市民は小さい「つ」を入れ、語尾を伸ばす傾向がある。
使用例:「今日私、誕生日だっさー」
【○○だっけ】
意味・用法:○○じゃん、○○でしょ。「○○だっけさ」と使われることもある。
使用例:「今日お前誕生日だっけ、プレゼント買って来たっさー」
【へくさい】
意味・用法:ばかばかしい、くだらない。「はんかくさい」と意味が似ているが、こちらはモノを対象に使うことが多い。
使用例:「随分へくさいモノ買ってきたな」
【ちょす】
意味・用法:触る。人に「からかう」という意味で使うこともある。
使用例:「これ危ないからちょさないでね!」
【もちょこい】
意味・用法:くすぐったい。札幌では「こちょばしい」などと言われ、北海道民の間でも地域によって言葉が異なる。
使用例:「くすぐるなや!もちょこいべさ!」
【きみ】
意味・用法:とうもろこし。北海道では「とうきび」と呼ぶことが多いが、函館市民はこちらを使う。アクセントは「き↑み↓」。
使用例:「美味しそうなきみだねえ。5本ちょうだい!」
【ゆるくない】
意味・用法:しんどい。「ゆるい」とはあまり使わない。
使用例:「今日はしばれるね、通勤もゆるくないべさ」
【ねっぱる】
意味・用法:べたべたしているような状態を指す。函館出身スタッフに意味を聞くも「ねっぱるは、ねっぱるだ。言い換えることはできない」と一蹴される。何かがへばりついている状態を指すようだが、厳密には違うとのこと。
使用例:「靴ねっぱってると思ったら、ガム踏んでたっさー」
【がっつ】
意味・用法:すごい、とても。「なまら」「わや」と似ている。アクセントは「が(↓)っつ(↑)」。
使用例:「今朝はがっつ雪降ったな!」
■「なまら」「わや」「がっつ」の違いとは?
非常に似ている3つのはこだて弁、函館市民の大半は違いを意識して使用していないはず。今回は敢えてその微妙な違いを挙げてみました。
《なまら》
まさに「すごく」「とても」を表しており、汎用性が高い。良いこと、悪いことどちらにも使える。
例:「なまら美味い」「なまら寒い」
《わや》
比較的状態が悪いもの・状況を示すことが多い。3つの中で唯一「わや。」と一言で言い切って使うことができる(「なまら。」「がっつ。」とは言わない)。また、とてもひどい状況を伝える際に「なまらひどい」と言うよりは、「わや。」と一言で表す方がより状況の悪さを伝えることができる。
例:「わや寒い」「(雪がかなり積もっている状況を見て)わやだ。」
《がっつ》
筆者の出身、札幌周辺で全く聞いたことが無い言葉。語源が「がっつり」なのか、モノの量を表すことが多い。ただ「がっつ美味い(とても美味い)」などと使われることもあり、謎の多いはこだて弁である。
例:「このラーメンがっつにんにく入ってる」
■実際にはこだて弁を使ってみよう!
「函館山の夜景はなまら綺麗ね。ガスかかってないっけ、今日は最高だべ!。」
(函館山の夜景はとても綺麗だね。もやがかかってないから、今日は最高だね!)
「んだ。観光客もがっつ多いね。でもやっぱり山頂はしばれるな!手袋はいて来るの忘れたっさー。」
(うん。観光客もとても多いね。でもやっぱり山頂はとても寒いな!手袋をはめて来るのを忘れたよ。)
「まったく、はんかくせえな!したっけ手しゃっこいべさ。ゆるくないしょ。」
(まったく、馬鹿だなあ!じゃあ手冷たいじゃん。しんどいでしょ。」
「うん、わや。」
(うん、ひどい。)
いかがでしたでしょうか。札幌出身の筆者でさえ聞き馴染みのない言葉が多く、移住した際は非常に戸惑いました。ただ「ざっくばらん」で心の温かい函館市民らしさが反映されていて、今でははこだて弁が大好きです。次回ご来函の際はぜひ、函館市民になりきって使ってみてはいかがでしょう。
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